雨漏りとは、
①雨水が通り抜ける隙間ができてしまっていること
②隙間の周囲に雨水が当たる、あるいは滞留してしまうこと
③隙間を通して、雨水が流れるための力が働くこと:隙間へ正面からの風の吹込みや風に流され伝う、微細な隙間による毛細管現象など
これら3つの条件にすべて該当してしまうことで発生します。
逆に言えば、雨漏りを無くすためにはこの3つ条件のいずれかを無くせば雨漏りは起きないのです。
この雨水を止めるために有効な材料を用いて隙間をふさぎ、雨漏りを防止する工事が「防水工事」なのです。
また、隙間をふさがなくても、隙間の廻りに雨水を近づけないようにしたり、隙間を通して雨水を移動させる力を働かないようにしたり、その雨水の移動が生じても途中までしか進まないように隙間の位置や形状、大きさを工夫することで雨漏りを防ぐことができます。
防水用の材料が市場に広がる前から雨漏りに対する対策は主にこの方法であり、これが「雨仕舞」と呼ばれています。
例えば、
防水はベランダや屋上で使用されるFRP防水やウレタン防水、または様々な工事で登場するシーリング工事が該当します。
一方で雨仕舞は屋根の軒先の出を大きくし、傘の役割を持たせ、雨が外壁へとかかることをふせぐであったり、屋根の傾斜(勾配)を適切にとり、屋根材を十分に重ね合わせるといったことが該当します。