屋根材の劣化とは?アスベストについて

屋根材の劣化とは?アスベストについて

今回は築年数は25年未満で2006年頃に建てられた住宅の屋根のカバー工法を行いました。この屋根材はノンアスベストの屋根です。今回のお客様は雨漏りが原因でご相談を頂きました。

この写真は張替工事を行う直前に撮ったものです。どれだけ脆いのか実験しました。人差し指を下に入れるとポキンと…。屋根の上を歩くとパキパキ音がしてヒビ割れが起きました。

無料診断の時に屋根を見て欠けとひび割れの多さに驚きました。お客様に聞きノンアスベスト屋根であることが分かりました。

 

 

ノンアスベスト・アスベストの屋根について

アスベストが入った屋根は国内で長年多く使われてきました。

アスベストは石綿ともいいます。アスベストを使った建材製品は1955年頃から市場に出始め、1960年代の高度成長期には一般住宅などにも多く使用されました。 石綿は安価で耐火性、断熱性、防音性、絶縁性など多様な機能を有していることから重宝されました。

しかし2005年6月アスベスト(石綿)建材を製造するメーカーの従業員が肺がんや中皮腫で死亡したこと、工場近隣の住民や従業員の家族が中皮腫を発症・死亡していたことが公表されアスベストによる健康問題が社会的問題となり国の基準や取り扱いなども見直され、ノンアスベスト製品が屋根材でも使われるようになりました。

 

ノンアスベスト屋根の問題点は?

1990年代後半~2000年代前半は、ノンアスベストへの移行期ともいえる期間です。

この時期に製造されたノンアスベスト屋根は、規制を受けて技術が未熟まま急遽製造されたものです。屋根材は耐久性が低く、8〜10年ほど経った頃にひび割れや損傷が生じるなどの不具合が多く報告されるようになり、耐久性の低さが大きな問題点です。

ノンアスベスト屋根の塗装について

ノンアスベスト屋根材は、非常に耐久性が低く脆いので人の重みに耐えることができず、屋根塗装のために人が屋根に登って作業することが難しいです。特に1990年代後半から2000年代半ば頃に製造された初期のノンアスベスト屋根材は、塗装ができない屋根と表現する職人も多いです。

この初期のノンアスベスト屋根は、塗装を行うと塗装前よりも悪くなると報告が上がったことがあります。

そもそも弱く耐久年数が大変短いと言われている初期のノンアスベスト屋根です。耐久年数内でも塗装工事の時に、人が屋根の上で作業する重みに耐えることができません。その上に年数が経過しより手で掴んだだけでボロボロと欠けていきます。その為、屋根材自体に塗料を塗ることができないわけではなく、塗装を行う作業が困難だという事です。

ノンアスベスト屋根の張替工事について

1990年前に盛んに報道されていたアスベスト屋根の問題で、ノンアスベスト屋根に張り替えたお客様が20~30年経過し屋根の劣化が進んできたことで問い合わせが多くなってきています。中には他社で塗装したことで雨漏りなどが起きて相談がきたケースもありました。

さて、ノンアスベスト屋根はアスベストが含まれていないので工事としては一般的な張替ができます。

  1. 屋根材・ルーフィングを剥がします。
  2. ルーフィングを張ります。
  3. 新しい屋根を張ります。

簡単に書くとこんな感じですが、棟板金工事・雨樋工事なども入ってきます。

 

カバー工法後の屋根工事について

屋根によってはアスベスト屋根にカバー工法でノンアスベスト屋根工事を施工していることもあります。その場合、再度カバー工法を行う事は屋根の重量が重くなり過ぎるので行えません。

 

ではその場合はどうするのか??

この場合、アスベスト屋根を解体する専門の知識を持った職人によりアスベスト屋根とノンアスベスト屋根の双方を撤去します。撤去後屋根の点検を行います。

  1. 棟・谷部分
  2. 野地板・垂木・棟木・
  3. ケラバ・軒天・鼻隠し・破風板・軒先
  4. 雨樋

など、細かい箇所を ㈱ KAPEN では点検しお客様にご報告します。劣化が酷く、その後の不具合が起きる可能性がある部分の交換を行ないます。この劣化部分の可能性箇所に関しては経験上予測ができるので、契約前にご説明させて頂いております。

 

年代別ノンアスベスト屋根の特徴

ノンアスベスト屋根は大まかに2種類に分けられます。製造時期によって特徴が異なります。

1990年代後半〜2000年前後に製造されたもの

1990年代後半〜2000年前後に製造されたノンアスベスト屋根は、アスベストに対する問題が起き規制が強化されたため、未完成なものを緊急で製造した時代の製品です。(そのくらい製造時・製造地域の方々の健康被害は大変なものだったのです。アスベストが原因で亡くなる方もいました。)

そのため耐久性が非常に低いことが分かっていても流通することになりました。施工10年ほどで割れや欠けなどの重大な劣化症状が現れて中にはリコールされている商品もありした。

ノンアスベスト屋根を施工されてから、すでに24~34年経過しています。中には1990年頃にノンアスベスト屋根で家を建て、2000年頃に屋根の張替工事やカバー工法を行った方も多いのではないでしょうか?その場合、張り替えた屋根もまだまだ今のような丈夫な屋根材ではなかった可能性もあります。最近の丈夫な屋根材でもケアは15~25年と言われています。その為、1990年〜2006年頃に建設された住宅は2度目の屋根メンテナンス時期に入っています。

2006年以降に製造された中期ノンアスベスト屋根材

2006年以降に製造されたノンアスベスト屋根材は、初期のノンアスベスト屋根材の不調を改良されたもです。そのため耐久性を高めた中期ノンアスベスト屋根材が製造されましたが、まだまだアスベストを含む屋根材に比べると耐久性が劣るよと言われています。その頃に建設された住宅は10~20年経過してきているので1度目のメンテナンス時期を迎えています。最近の屋根材はとても優秀です。遮熱・断熱効果も良くなり節電になるものもあります。この機会に張り替え・カバー工法はいかがですか?

㈱KAPENでは無料点検を行えます。また、最適な時期にお客様の建物に最適な提案を何案か行います。是非、安心してご連絡ください。

参考資料: 外壁塗装の失敗 (KAPENの営業のご紹介)

 

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