外壁劣化はどうですか?

1. 熱による塗装劣化

外壁・屋根などの塗装は塗装面の温度でゆっくり塗装が劣化していきます。経年劣化の原因の1つです。熱には赤外線があります。赤外線は塗装の変色、色あせを起こしていきます。

外壁・屋根塗装の熱劣化を抑制するために定期的に塗装をします。耐久年数や立地・自然環境などを考慮して塗料を選ぶといいでしょう

 2. 紫外線による塗装劣化

お天気の良い青空の日は紫外線が太陽から放射されています。春から秋にかけて紫外線量は増えますよね。紫外線は電磁波の一つで、物質の分子結合を破壊していきます。外壁ではチョーキング現象が起きてきます。また、プラスチック素材の物がボロボロに壊れるのも紫外線が要因になっています。このように建物の至る場所が年数を経て劣化をしていきます。 

3. 磨耗による塗装劣化

日本では黄砂が飛んできます。また、1年を通じて強風も多く塗装に接触した砂塵、黄砂、埃、鉄粉、雹などの摩擦によって、劣化を始めた塗装面に飛来し、まるでサンドペーパーをかけて行くようにゆっくりとダメージを与えていきます。 

4. 水分による塗装劣化

雨、雪、結露のような水分が、保護力が弱まってくると劣化が進みます。家を守ることの目的は水分から建物・生活を守ることです。これは大昔より人類が課題としてきたことです。

塗装を行うのは、外壁や屋根の基礎の部分を守ることです。その為に外壁塗装を行う時に目地材を取り除き、新しいものを入れ直してから外壁塗装を行います。(普通にきちんと行う業者であれば行いませんが。値引きをしてその作業を行わなず、塗装を行い目地部分の塗装が切れてしまうこともあります。

 

5. 酸性雨、塩分、PM2.5による塗装劣化

皆さんも一度?何度も聞いたことがあるこの酸性雨ですが、世界も日本も工業化されてから、大気中に硫酸イオンや硝酸イオンなど多くの化学物質が含まれ、強い酸性を示す雨が降ってきています。
酸性雨は塗装面に付着することで劣化を起こします。

また、海が近い都道府県は塩害で金属部分や錆びの起きやすい部分、モルタル、コンクリート、窯業サイディング、躯体、ベランダや玄関枠や手すり等多くの場所で劣化が起きているので定期的に見させて頂いています。

この錆の塗装ですが、お客様がDIYで行う方もいます。あまりおススメしていません。綺麗に塩分を洗い流し、錆びた部分を取り除き補修を行い、錆止めを行い塗装です。ムラなく満遍なく行わないとより劣化が起きてしまいます。

水に関する塗装の劣化を判断する箇所としてお客様が一番わかりやすい場所が玄関・ベランダ周りだと思います。要チェックです!! 

6. 花粉、菌類の付着による塗装劣化

建物にコケやカビ出ていませんか?菌類、藻、苔類の繁殖によって、外壁塗装や屋根塗装を徐々に劣化させます。洗い流せばいいのでは?と思いませよね!菌類は繁殖しやすい場所に菌糸を張り巡らします。パンやお餅のカビ部分だけ取って昔の方(おばあちゃん・おじいちゃん)は食べていましたよね。でも見えない箇所も菌糸が広がっているので最近は食べませんね。立地的にコケやカビが発生しやすい建物は塗装が劣化する前に塗装を行うようにしましょう。特にカビは健康被害が起きやすいので。塗装の種類によってはカビやコケに強い物もあります。ご相談ください。こちらからもご提案することがあります。

外壁のカビやコケの発生は雨漏りや雨水が建物に入って起きる劣化でも起きます。しっかり診断を行いご説明をします。

7. 塗装劣化から防水層の劣化へ

ベランダの床や屋上では、コンクリート、モルタル、パネルなどの下地の上に防水処理がされています。下地パネルの境目やコンクリートはクラック(ヒビ・割れ)などが起きやすい箇所です。

このような不具合が起こっている場合には、第一に補修または防水のやり直しが必要です。そしてその建物にあった塗料なども選んでいくことになります。 

 8. 鳥による塗装劣化

ソーラーパネル設置が増え、鳥の巣を中に作られ糞害が起きています。鳥の糞は消化液が含まれていたり、植物の種が含まれています。種によっては鳥の糞に混じらないと発芽しない物もあるそうです。また、鳥インフルエンザのウイルスなども入っています。鳥の糞害は百害あって一利なし!なんていわれています。

塗装面の劣化を早めてしまいます。

鳥害による塗装劣化なども近年様々な鳥の巣防止策がありますので、お悩みの時はご連絡下さい。 
 

最近の異常気象による劣化

トタン屋根が強風で剥がれました。

高度経済成長後、たくさんの住宅が建てられました。当時は材料も国産の材料を使っていました。その時代の建物はまだまだ手入れ次第で使っていくことができます。しかし高齢化で主がいない建物が増えました。不思議なもので、人が住まない建物はあっという間に劣化していきます。特にここ数年心配なのが高温多湿の夏の長さです。2023年は5月頃から11月まで夏日でした。それと共に多いのが強風と豪雨です。まるで亜熱帯のスコールのようです。今まで想定していた自然に対する日本の住宅基準とはずいぶん違うのでは?と心配です。

KAPENでもここ数年多い特殊な相談は

  1. 遮熱塗料について
  2. 屋根についている光取り窓の雨漏り
  3. 下の階の天井部分がベランダの床になっている雨漏り

1は皆さんも感じている夏の暑さ対策です。電気代高騰で工場・倉庫・作業所からご相談があり施工したことで、ご自宅の塗装にどうか?とご相談があります。

2.3は30~40年前に流行ったデザインです。

そもそも、年数的に外壁・屋根ともに劣化しているので修理は大変難しいです。また、塗装だけで雨漏りを防止することはありませんし、できません…。

外壁に劣化が起き何らかの症状が起きているときは建物自体にも損傷が起きているか起きようとしています。

皆さんの建物は大丈夫かな?

外壁塗装を行うか行わないか、いつ行うか?の判断は劣化状況が重要なんです。「そんなのを見る時間がない…」「見てもわからない」「面倒だな~」と思う方は、突然来る訪問業者の話に不安を感じ慌てて契約する方が多いです。

必要のない工事(床下や天井に何個もファンを付けたり…。なんの補強かわからない金具を取り付けて貰ったり…。

安く塗装してもらったと喜んでいたら、すぐに塗装が剥がれて、結局…やり直しになり高額な塗装になったり…。

突然来る訪問業者はかかりつけ業者があるお客さんを嫌がります。それは定期診断で不具合が起きている場所も起きそうな場所もお客様が把握をしているからです。

外壁の劣化は業者なら見てわかります。それが早めに対処したらいいのか。まだ大丈夫なのかくらいは!

ただ、総合的にどこがどのように劣化しているのか、工事金額を即答することはできません。塗装の工事は高額な工事です。しっかり工事を行っても、手抜き工事を行われても高額です。劣化していくことも止められません。生涯何度か行い支払う工事費をトータルで安くするには無駄な工事を行わないことだと思います。

  • 劣化を悪化させない。
  • 定期的な無料診断を行ってもらう。
  • 適正な工事を行い、無駄な出費をしない。
  • 信頼できる業者と長くかかわる。
少しでも劣化に気が付いた時は早めにKAPENにご連絡下さい。

まずは無料診断で建物がどのような状態になっているのか?塗装はいつ行うのがBEST!なのか!