防水工事の勘違い
防水工事とトップコート工事を同じものだと勘違いしてご依頼されるお客様がいます。防水塗装の最後に塗る塗料のみで防水ができると思って、そのようにご依頼されるようです。
ちなみに、トップコート(topcoat)の意味は、塗装の上塗りと出てきます。他にも春や秋に着る薄手のコートとも出てきます。どちらも共通しているのは1番上のことです。
お客様のイメージなのでしょうか?防水塗料は濃度の高い、粘りの強い塗料で塗ることで1度塗りで防水になると思っている方が多いようです。
プールの床などの記憶からそう思っているのかもしれませんね。
先日もお客様より…
塗装のご依頼の連絡がありました。お客様は「トップコートでお願いしたいです。」と…。私たちは上塗りだけ??と思うと共に、もしかして、このお客様は防水塗装のことを話しているのかな?と思いました。
「どこに塗装をご希望ですか?」と聞くとベランダとの事でした。現地調査に行くと雨漏りの心配をされていました。ベランダ自体が下の階の屋根になっているタイプのベランダだったのです。現地でお客様に防水塗装の説明すると工程の多さに驚きます。時には、他社との比較で価格の差を言われます。その時に見積書を見せて頂くとトップコートのみで出している業者もいます。その為、価格が大変安いです。お客様からトップコートをお願いされたのでそのまま出したのでしょう。トップコートという言葉は塗装に詳しい方が使う言葉です。いわゆる業界用語です。
そのような用語をお客様から聞くと、何か理由があってトップコートのみのご依頼なのかな??と思ってしまいます。
防水塗料とは
㈱KAPENでは年間多くの防水工事を行います。工場から一般住宅まで。
皆さんもご存知かもしれませんが、防水をするのはとても難しいです。
一般の住宅の塗装でも下塗り・中塗り・上塗りと3回塗ることで建物を雨などから守ることができます。それを雨が溜まる場所や水を流す場所を防水にするのですから上塗りだけでは無理です。塗料は液体です。粘着性のある防水塗料でも、どんなに厚く塗っても1度塗りでは0.2~0.3㎜程度です。この厚みでは1~3年後には雨漏りが起きてしまいます。
KAPENで防水の話が出た時は! ~ベランダ防水の説明~
密着防水工法
- 異物を取り除く・高圧洗浄を行う
- ひび割れを補修する
- ベランダと防水シートを貼り付けるプライマー(接着剤)を塗ります。
- ウレタン樹脂流します。既定の厚みになるように2度流します。
- トップコートを塗ります。
通気緩衝工法
- 異物を取り除く・高圧洗浄を行う
- ひび割れを補修する
- 通気シートを敷きます。
- ベランダと防水シートを貼り付けるプライマー(接着剤)を塗ります。
- ウレタン樹脂流します。既定の厚みになるように2度流します。
- トップコートを塗ります。
FRP密着工法
- 異物を取り除く・高圧洗浄を行う
- ひび割れを補修する
- ベランダと防水シートを貼り付けるプライマー(接着剤)を塗ります。
- ガラスマット(FRPマット)を敷きます。
- ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂を流して4のガラスマットに馴染むように樹脂を塗っていきます。
- 5の樹脂が固まる前に脱泡していきます。
- 4~6をもう1度行います。
- 乾燥後、全体をサンダー掛けして表面を整えます。
- アセトンを使って清掃後トップコートを塗ります。
このようにいくつもの工法があります
3つの工法はどれも何工程も行う事で防水の効果がやっと出ます。その為、トップコート(上塗り)だけでは防水はできないことがお分かり頂けたと思います。
KAPENの営業はお客様からご依頼を頂いたら
まず何に不安を感じているのか?お話を聞きいてから現地調査を行います。
調査時も、お客様が不安を持たないように丁寧に行っています。調査結果は社長の嘉数に作業内容と工程などの提案と確認を行います。
嘉数から、GOサインが出ると見積書を印刷し、お客様へお届けしてご説明いたします。
参考: カペンの見積書
数パターンご用意して、ご説明することを大切にしています。その為、皆さんご納得して工事をして頂いてます。
防水に関するお悩みは㈱KAPENまで
参考: カペンの見積書 薬品を使う部屋の塗装