出隅の役物
皆さんのお宅にはありますか?どの部分の事でしょうか?
「出隅の役物」読み方は「でずみのやくもの」と読みます。初めて聞く人も多いのではないでしょうか?建物の角の部分にあります。上記写真1階の石のようなブロック柄の部分です。2階はブロックはありませんが角の部分が1階同様に「出隅の役物」もあります。
赤い枠部分が「出隅の役物」です。ここは外壁の延長ではなく、別の部品を使っています。一見外壁のようですね。このように皆さんの建物にもあるのではないでしょうか?この部分は外壁を張る前に先に設置します。さて、もう一つの題名の「縦樋でんでん」があるのはどちらの写真にもある縦に通っている雨樋と壁をつなぐ金具の事。でんでんってどんな意味があるのかな?と思いませんか?調べてみるとでんでん太鼓のような形で縦樋に使う金具なので「縦樋でんでん」と言うそうです。
どうですか?でんでん太鼓を思い出しますか?そもそもでんでん太鼓を知らない方も多いのではないでしょうか?
塗装工事が始まると??
最初に行うのは、足場の組み立て準備を始めます。建物周辺の植木鉢や物置、カーポートの屋根を外すこともあります。周辺の片付けが終わると足場を組み、飛散防止シートを取り付けて高圧洗浄を行います。外壁塗装を行う時に外壁と外壁の隙間を保護するものをコーキング材と言います。
このように隙間ができると、そこから水分が入り建物本体が劣化していきます。その為にコーキング材で処理します。
古いコーキング材を撤去中です。
「出隅の役物」の付近に雨樋があると?
「出隅の役物」付近に縦に雨樋があると隙間のコーキング材がきちんと入れられないことがあります。その為、縦樋を外します。その後、古いコーキング材を除去して新しい物を入れます。その作業を行う時に「でんでん」の劣化を見つけることがあります。雨樋には、縦の丸い雨樋と屋根の下にある半円の横樋があります。ここは雨風に晒され不具合が起きやすいです。
POINT
外壁塗装を行う時は足場を設置することがほとんどです。その時に雨樋のチェックも依頼してみてください!
自分で確認する方法
- コーキング材に切れや隙間がある
- でんでんが動く・傾いている
- 詰まり(コケが生えている・半円横樋に植物が成長している)まるでプランターのように花が咲いていることがあります。
ここからは雨の日に外回りを見回ってください!
- 雨水が雨樋を流れず地面や屋根に流れ出ている
- 半円横タイプの雨樋の途中からオーバーフロー(溢れる)する。
- 雨樋のジョイント部分から雨漏り
- 集水桝の外に水がでる
- 縦樋の外側に水が流れ出ている
※上記、自己チェックは目視だけで大丈夫です。
ハシゴを使ったり、屋根に上がったりしないでください。大変危険です。